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横山秀夫さん著 おすすめの『半落ち』は号泣必死の作品です。

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こんにちは CHIHOです。

 

今回のおすすめの本は

 

横山秀夫さんの半落ち

 

ほぼ登場人物がおじさんという作品ですが

 

マジ、泣けます!!!

 

あらすじ

 「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの2日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは――。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。

 

引用 『半落ち』文庫本 背表紙より

 

主人公の警察官が妻を殺して自首します。

それは殺してから3日目のこと。

殺害に関わることは全て素直に取り調べに応じるも

自首までの『2日間』については一切口を割らない

すなわちー半落ち

 

空白の2日間に何があったのか?

 

完全に真相を明らかにする完落ちに至らないまま

 

現役警察官の妻殺害という不祥事を

これ以上大きくさせまいと保身に動く警察内部と

 

組織の力に抗い屈しながらも

真相究明に尽力する6人の関係者たちとのやり取りの中で

 

梶が完落ちさせない理由が明らかになっていきます。

 

読みどころ

主人公は梶でありながら

彼の目線で物語は語られていません。

 

6章で構成される各章に

主となる6人の人物がおり

彼らがそれぞれ梶と関わり

物語を紡いでいきます。

 

初めは

職務としてそれぞれの立場で梶と関わる彼らですが

事件と深く関わっていくうちに

梶という人となりを知り、また想い

そんな彼が半落ちにこだわる理由が存在するであろう

この2日間に何があったんだ!?

という共通の感情が芽生えてきます。

 

これは読者の私も同じで

梶本人が語り手として事件を捉えるより

そこに何があるんだ?!

と引き込まれ方が半端ないですっ!!

 

泣き所

人が人を殺める理由

憎悪や妬みなど

黒い感情だけではない

 

この作品ではそれが描かれており

これほど辛い、悲しい殺人はない

いう思いに至ります。

 

しかし

きれいな殺人も存在しません。

殺人は殺人として罰を受けるべきである

 

その当たり前すぎる道徳観と

人として抱く感情のやりきれなさ。。。。

 

ネタバレするので詳しく書きませんが

空白の2日間が明らかになることで込み上げてくる

もう一つの感情が相まって

 

とにかく涙が止まりません!!!

 

遠い昔に読んだため、再確認にと

最後の数ページを読み返しましたが

それだけで泣けました。。。

 

ってどんだけスゴいねんっ!!!(笑)

 

まとめ

おじさんばかりの物語って

正直、女性として感情移入が難しいのか

世間で高い評価を受けてる作品でも

面白く感じないものがままあります。

 

これって、男目線だよなぁ。。。と。

 

男性が

これは好きだ、これは感動する

っていうのは頭で理解できるんですが

心に感情が押し寄せてこないんです。

 

ただ

この作品は違います!!!

 

何なら、この作品中でも

その男目線は表現されてます。

 

にも拘らず

心が揺さぶられ

泣かずにはいられない

 

男女問わず読んでほしい作品です!!!

 

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