初詣に伊勢神宮 式年遷宮を知ると、俄然面白い。 外宮のせんぐう館でも実感できます^^
こんにちは CHIHOです。
式年遷宮って聞いたことありますか?
私が添乗員をしていた平成25年(2013年)が
まさに式年遷宮の年で
私はこの仕事を通して知りました。
知ってみると面白く
参拝中もその形跡が見られたりするので
外宮にあるせんぐう館という施設も合わせて紹介していきたいと思います^^
式年遷宮とは
伊勢神宮では20年ごとに
- お宮を新しく建てる
- 奉納する物を新しく作る
- 新宮へ遷る(うつる)おまつりをする
を行っています。
これを式年遷宮(しきねんせんぐう)と呼びます。
人間に置き換えて考えると。。。
新しくお家を建ててぇ
家具から衣服、食器とかぜ~んぶ新しくしてぇ
お引っ越しパーティーもやっちゃおう!!!
って感じでしょうか(笑)
これを伊勢神宮では20年ごとにするというわけです。
いやぁ、贅の極み!!!
なぜ20年ごと?
20年ごとにだなんて
お宮もしっかりしてるし
調度品もボロボロじゃないだろうし
なのに
天皇家から首相まで集まっておまつり行事までして
この不景気になんて贅沢なことをするんだ、神様は!
なーんて思っちゃいませんか?
私は思っちゃいました(苦笑)
はは~ん
天皇家の先祖が祀られているし
江戸時代から続くお伊勢さんの人気があるからこそ
こんな贅沢ができるんやな
と、若干のひがみ根性で解釈する始末です。(笑)
ところが実は遷宮には大切な意味があったのです。
それは
日本の伝統・文化を後世へ伝えること。
宮大工という職業を聞いたことがあると思いますが
この方たちの仕事はお宮を作ること。
その宮大工の技術を受け継ぐためには
実際にお宮を建てる必要があります。
そのために20年ごとという間隔を設けて
先代から直に教えてもらい受け継いでいくんですね。
奉納する調度品も同じ理屈です。
各分野の匠の技を受け継ぐために
衣類や食器類、刀に宝飾品と身の回りにあるあらゆるものを
新調することで伝統の技術を残していくのです。
これが100年や200年の間隔だと
匠は生きていない=引き継げないというわけです。
なるほど。
せんぐう館でより身近に
名の通り式年遷宮に関する資料や模型など
分かりやすく展示しているのが「せんぐう館」
式年遷宮の様子の模型や、匠の技の紹介とその調度品
実際に参拝しても見られない正宮の全体模型などが展示されてます。
中でも私が一番感動したのは
原寸大の正宮!!!
大きさがリアルに感じられますし
細かい技が間近で見られます。
実際の正宮ではここまで近寄って見ることはできません。
一度は見ておいてもいいんじゃないかなと思います^^
せんぐう館の詳細
外宮の勾玉池にある休憩所の奥にあります。
館内の禁止事項が多いので注意してください。
- 撮影
- 携帯使用
- 飲食
などです。
特に大丈夫だろうと思ってしまいそうなのが
傘の持ち込み
雨傘・日傘に関わらず持ち込むと注意を受けます。
雨傘は傘立てに、日傘は鞄に直しましょう。
時間 9:00~16:30(入館~16:00)
休み 第4火曜(祝日の場合翌日)
料金 300円(小中学生100円)
解ける空き地の謎
こうして遷宮を知ると私の中で一つの謎が解けました。
それはお宮の隣にある空き地
いつも
なんでこんな片側に寄ってお宮を建てるんやろう?
贅沢な使い方やし、なんや変やなぁ。。。
思ってました。
遷宮を知って
新しいお宮を建てるためのスペースだったと判明
謎は解けた!!!訳です。(笑)
ちなみに古殿地といいます。
外宮・内宮ともにお宮に行くと
不自然に隣に広いスペースがあります。
正宮以外でもありますので注意して見てみてください。
また遷宮前後の時期は
どちらにも建物があるという貴重な景色も見ることが出来ます。
ちなみに2年経った今では空き地で砂利しかありません。
伊勢神宮だけではない
伊勢とおなじ2013年には
遷宮フィーバーが起こってました(笑)
60年ごとの出雲大社は
匠も観光客も
一生に一度
のタイミングですからね。
また2015年の今年は4月に京都の下鴨神社で
関西ではニュースでも取り上げられるほど出来るかどうか危ぶまれていたんですが
無事できたみたいですね。
まとめ
こうして式年遷宮を知り、せんぐう館で実感すると
外宮・内宮を参拝してもまた違った見え方が出来て
とても面白くなってきます。
興味のある方は是非どうぞ~^^
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