宮部みゆきさん著 『龍は眠る』は私のベスト1です^^
おはようございます CHIHOです。
今回は、宮部みゆきさんの中で
どれをおすすめする?
と聞かれたら
これだっ!!!
というマイベストを紹介したいと思います。
それは
龍は眠る
ちなみに作品とは関係ないですが私 龍 も好きです。
あらすじ
嵐の晩だった。雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道すがら 、道端で自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年を拾った。なんとなく不思議なところがあるその少年、稲村慎司は言った。
「僕は超常能力者なんだ」
その言葉を証明するかのように、二人が走行中に遭遇した死亡事故の真相を語り始めた。それが全ての始まりだったのだ・・・
引用 新潮文庫 「龍は眠る」より
読みどころ
- 超能力って信じますか?
信じられない人が多いと思います。
私も経験がないので信じられませんが
ありえない
と言い切ることもできません。
この作品は超能力を持った少年稲村の
超能力なんてありえない
という世間の目に自分なりに立ち向かう姿を描いています。
彼は世間の反応に苦悩した日々を送っています。
誰も信じてくれない。
でも、能力は実際にある。
嘘じゃない。
なぜこんな辛い思いまでして
自分にはこの超能力があるのか。。。
彼の心情を描くことで
とても説得力のある表現になっています。
- 誰もが持っている心の傷
主人公の記者高坂は世間の目の一人です。
が
稲村少年と出会ったことで
「超能力の存在」
と向き合うことを強いられます。
また、超能力と向き合うと同時に
自分の心の傷とも向き合っていきます。
- 一つの事故をきっかけに
死亡事故と超能力。
この二つの軸がミステリー小説として絡み合いながら
様々な登場人物の人間模様を描くことで
生きる意味
を考えさせられる深い内容です。
まとめ
宮部さんの作品に触れるたびに思うことは
- 情況描写が素晴らしい
- 心の弱い部分を描くことでキャラクターの説得力が半端ない
本を読みながら、映像としてありありと情景が浮かんできます。
目の前にある事故現場、その奥にある住宅街のマンションまで見えてきます。
嵐の豪雨・暴風に堪えながら会話をする高坂と稲村少年の顔には大粒の雨が打ち付けられ。。。そんなイメージが湧くんです。
また
誰もが抱える弱い自分。
そこを描くことで作中の人物の行動・思考に真実味が増します。
それが例え「超能力者」であっても。
500ページ強の長編小説ですが、引き込まれるように読み進められ
途中で止めることが出来なくなる作品です。
ぜひお試しください~^^
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